夜の写本師
 今年も元旦から積読を敢えて作って読書をやっている。
1月からアニメが放映された幼女戦記の4~7巻、京極夏彦先生の虚実妖怪百物語、
年末にすっかりハマってしまった響け!ユーフォニアムの原作など面白い小説を読むうちふと
 「ライトノベルじゃない堅いファンタジーって読んだことあったっけ?」
と思った。
 ダレン・シャンとか児童文学的なファンタジーはちょっと読んだことあるけれど
そのまま灼眼のシャナにスライドして読書熱が本格化していったので硬派ファンタジー経験は
全くの0と言っても差し支えないかも知れない。
 そこで手を出したのが夜の写本師。
選んだ理由は書店で何を買うでもなく本棚を眺め見ているとたまたま表紙が見えるように
陳列されていたからなのだけれども、書店側も訳もないのにそんな並べ方はしないよねと思ったから。
この直感というか経験というかが当たって今こうして久しぶりにブログを書いている。

 夜の写本師は眼前で育ての親である魔女を殺された少年カリュドウが
手を下した一国家を握っている大魔導師アンジストに復讐する復讐劇だ。
そこにカリュドウの前世である3人の魔女が関係してくる。
 ファンタジーなので当然魔法は欠かせない。
魔法モノのアニメやらマンガは好きだしルーンのドルイド魔術やら
天使・悪魔。陰陽道、陰陽五行説なんかに被れたことも人並みにあるので
今作に出てくる魔法はどこか馴染みがある。
しかし最近のアニメのように太いレーザービームが出るようなものでなく
動物を操ったり、呪ったり、海、月、闇、大地などが密接に関わってくる。
 まあレーザーの出る魔法めっちゃ好きだけど。
それが一周回って新鮮で、しかもカリュドウは魔導書の写本を仕事にしてアンジストへの
攻勢をかける際にも文字や本の魔法を使う。そこが堪らない。
金色のガッシュ!!で育った世代という事もあるかもしれないけれど
陰陽道の「呪」とかが好きなのだ。
 カリュドウはそれらの「夜の写本師」の力を使いジワジワと本当に焦らず沈着に
罠を仕掛けるように攻めていくのがカッコいい。
 正直終盤遂に攻めにゆく展開はおいおい脈絡もうちょっとくれよという感じで急に感じたけれど
終わり方はとっても好きだし読み終わったときは深く息を吐いた。
シリーズ化がされているみたいだけれど終わり方が綺麗すぎてコレで終わっても良い満足感がある。
創元推理文庫だからお値段が高めというのもちょっとある。

相変わらず空虚な人生を読書で埋めているような毎日を送っております
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